最終更新日 2024年11月13日
目次
信和建設の前田裕幸社長がゼネコンをわかりやすく解説!
日本にはゼネコンと呼ばれる会社があります。
ニュースや新聞などで聞いたことがある人は結構いるでしょう。
詳しくは知らないけれど名前だけは知っているという人もいます。
これは総合建設業者を指す言葉でマンションやビルといった建築物を手がける会社です。
総合建築業者と呼ばれていますが実は自社ですべての業務を行うわけではなく、元請業者として施工全体を管理するのが役割となっています。
一般的に建築を担当するのが土木や建築関係の会社でこれらのサービスをゼネコンがコントロールしていると考えておくとわかりやすいでしょう。
リーダー的な役割を持つ会社で名前はGeneralとContractorを組み合わせたものです。
総合的と言われても何をするのか見当がつかない人もいます。
また建設会社とは何が違うのか疑問に感じる人も多いです。
ゼネコンは明確な定義があるわけではなく1つの会社で建物の設計や研究、施工をしているのかが注目点となっています。
自社内で施工や研究と設計を行い売上の高い業者をゼネコンと呼んでいるので理解しておくと良いです。
◯ゼネコンって具体的にどんな施工をしているの?
具体的に施工とはどんなことをしているのか気になりますが、大きく分けると4つのものが設定されています。
1つは現場の安全確認を行う2つ目は不動産屋の建築工程をしっかり管理することです。
3つ目は建築物全体の品質を管理することで4つ目は全体の原価管理をしています。
特に徹底しているのが現場の安全管理と言えるでしょう。
下請け業者の方安全に仕事をできるように管理をします。
労働時間や通路の確保といった作業が中心です。
また建物の建築は工程がしっかりしているので順序別に行うのが基本となっています。
コンクリートで土台を作り鉄筋を組み込むといった作業を下請け業者別に行うため、複数の業者を管理する作業も必要です。
うまく管理をすることで作業工程をスケジュール通りに行い遅れがないようにします。
建築工程の管理は細心の注意をはらい行っているのが特徴です。
図面が変更されることは殆どないですが資材が変更されることは少なからずあります。
このときに資材費用や人件費の管理を行い決められた予算内で建築物を作る事ができるのか確認するのがゼネコンの役割です。
研究活動は基本的にコストを抑えて品質の高いものを作るといった内容をしています。
耐震性や施工の合理化を追求して仮説を立てつつ実験をする作業です。
特に規模の大きい活動で建設会社や工務店よりも力を入れています。
◯ゼネコンは民間企業からの仕事も受けるのか??
実際にどんな仕事をしているのか気になる方も多いでしょう。
民間企業から仕事を受けるときは不動産のディベロッパーからの依頼が多いです。
マンションを建築するとして不動産ディベロッパーが土地を見つけ仲介業者に依頼を行います。
どのようなマンションを建築するのか簡易的な設計図をゼネコンに依頼して作ってもらうといった内容です。
ある程度の利益を出す事ができるとわかったときには本格的な見積もり作業をしてもらいます。
赤字が出ないように建築価格を調整するため資材の仕様を打ち合わせてして決める作業も行っているのが特徴です。
特に品質の話が多く品質をどこまで引き下げるのかについて相談をします。
内部にはいくつかの部門が設置されているのも企業の特徴と言えるでしょう。
どうして部門が必要なのかというと設計と施工だけでは不動産ディベロッパーと競技ができないためです。
設計部門を向けていると品質や仕様の協議をするときに知識を使い打ち合わせをしやすくなるのでスムーズに話をすることができます。
また設計や施工で得たノウハウを使い品質を保ちつつ低コストな建物を作る事ができる研究も行えるのが理想的です。
◯ゼネコンは入札で仕事を勝ち取る!
General Contractorを語るうえで外せない要素が入札となっています。
企業から仕事を勝ち取るものでイメージはオークションに似ているといえるでしょう。
競争入札とも呼ばれるもので工事金額を競って入札を行うといった内容です。
選定基準としては金額だけででなく工事概要や期間、質といったものも重視します。
事業計画書を作成してから提出を行い工事価格を算出、金額を記載した札を箱に入れるといった流れです。
会社は売上により3つの名称に分かれています。
スーパーとつく会社は業者の中でもトップに位置する業者で単独の売上が1兆円を超える企業を指すのが一般的です。
大手や中堅の会社は売上高が3000億円くらいの会社で超高層タワーマンションを手がけています。
サブコンと呼ばれる会社は主に土木や建築工事を行うところでGeneralContractorに関わるメンバーのような関係です。
とび職や大工さんと呼ばれる方たちを構成されている企業で空調設備や電気設備を専門で行っています。
また鉄筋コンクリートや床を作るといった作業もするのが特徴です。
立ち位置としては様々な企業が介入して建物を作る中のいちメンバー的な役割ですがサブコン専用の現場監督もいます。
以上、前田裕幸でした。