最終更新日 2024年11月13日
「建設業について詳しく知りたい」
「建設業が後継者不足で悩んでいる原因が知りたい」
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建設業と聞くと住宅を建てる、道路を直すなどを思い浮かべます。
ですが実際には大変様々な業種があり、日本においては土木工事までを含んだすべての業種を指しています。
似たような言葉に建築業がありますが、建築業は土木工事を含まず建物部分のみを指しているため根本的に異なります。
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ブラニューさんが教える建設業の仕組み
建築業はいわゆるピラミッド型をしており、総合工事業もしくはゼネコンと言われる会社が公共や企業から工事を請け負い、それを下請に発注していきます。
元請のゼネコンはリーダー的な存在であり、営業や設計、施工をすべて取りまとめています。
いわゆるスーパーゼネコンと言われる企業は5社あり、大きな仕事の場合はいくつかのゼネコンが共同企業体を作り、連携することもあります。
元請であるゼネコンの下にあるのがサブゼネコンです。
サブゼネコンはゼネコンが発注した建築の施工業務を行っており、電気や空調、水道など設備工事も含まれます。
サブゼネコンの下には中小企業が存在しており、中小企業はより顧客に近く、ニーズに合わせた施工をすることができます。
ですが日本ではこの中小企業の建築業の担い手が不足しており、後継者不足に悩む会社が大変多いのが現状です。
後継者不足になる理由
後継者不足になる理由は専門性が高く、しっかりとした技術を身につけるまで数年かかること、賃金がほかの企業に比べて安価であるのにきつい仕事であること、昔ながらのきつい、汚い、危険という認識が大変強く、危険な業務は行いたくないと考える人が多いことなどが理由となっています。
国税庁が行った平成30年分民間給与実態統計調査結果では、全業種において平均年収が440万円に対し、建設業では501万円ほどとなりました。
ですがあくまでこれは大手ゼネコンや大手の企業に限って言えることであり、中小企業ではこれだけの金額の賃金をもらうことができません。
休日出勤をしなくてはならないことも多いですし、さらにいつ倒産するかわからないリスクもあります。
他業種に比べるとスキルは身に付きますが、会社をしっかりと吟味しないと働く環境が悪いが故に、建設業に関しての熱量も減少してしまい、結果仕事から離れてしまうこともあります。
中小企業の職場改善と賃金の改善
このようなことが起こらないようにするには、中小企業の職場改善と賃金の改善を行っていかなくてはなりません。
さらに資格取得に向けて会社がサポートを行い、全面的に協力する姿勢が必要です。
中小企業では大分改善されてきてはいますが、中には昔気質の経営者がいるのも事実です。
福利厚生がしっかりとしていない、厚生年金に加入しておらず、独自に国民年金に加入しなくてはならないなど、様々な制度が整っていないところも多いのが現状となっています。
育児休暇制度を取得するのも現実問題厳しいことが多く、休暇ばかりを取っていると解雇されることはなくても給料が上がらないなどのことが起こりやすいです。
このようなことがないように国でも力を入れ、改善に努めていますが、いまだ改善途中であり、職場の環境が大手ゼネコンのようになっているとは言えません。
建設業においては学歴よりも経験値などが重要
また建設業においては学歴というよりも、経験値などが重要になります。
いくら学歴が高い学校を出て設計を学んできたとしても、現場での経験がなく設計した場合、実際に建築物が作れないことが多いです。
このような図面を描いている場合現場では大変混乱し、工事が中断することも出てきています。
そのため図面を描く場合においても現場経験をしっかりと積ませ業務にあたらせるなど、サポート体制が大変重要になります。
以前に比べて建設業会は労災事故も減少しましたが、それでも事故は起きています。
日本においてはなくてはならない業種ではありますがその分危険も伴っており、仕事内容と賃金とがかみ合っていません。
建設業を衰退させないためには
このようなことが起こるのは、発注した側の価格が低いことが影響し、さらにピラミッド型になっているのが原因です。
いくら高い金額で発注されたとしても大手ゼネコンやサブゼネコンが多く金額をもらっている場合、下請の中小企業も多くもらえるわけではなく、より一層安い価格で行うように指示をされます。
大手ゼネコンからしてみれば自社が倒産しないためのものではありますが、それでは中小企業の福利厚生や賃金の改善を行うことはできません。
建設業を衰退させないためには、元請の利益ばかりではなく下請の利益も考え、それに見合った報酬を提供する必要があります。
少し前までは子供のあこがれの職業に大工さんがあげられていました。
ですが近年では大工さんが上がることはなく、より現実に環境の良い職業を選ぶ傾向が強いです。
まとめ
このままでは技術の継承ができないため、歩道橋や橋梁が壊れた場合、直すことができなくなってしまいます。
建設の仕事は大変奥深く、自分を高めていかれる仕事であるため、多くの人に選んでもらえるよう職場の環境を整え、魅力のある仕事にしていかなくてはなりません。