最終更新日 2024年11月13日
●利便性が高まっている純金積立
近年では将来に向けて投資を始める人が非常に増えてきています。
様々な投資方法がある中で、純金積立という言葉はよく聞く投資方法の一つかもしれません。
どのような投資方法かというと、毎月決まったお金を積み立てることによって、少しずつ金を購入していく金の投資方法の一つです。
貴金属の販売会社や証券会社で始めることができ、なかでも田中貴金属工業や、三菱マテリアルなどは聞いたことがある人も多いかもしれません。
近年ではネット銀行でも利用することができるようになり、オンラインで始められることから、利便性も高まっています。
様々な金投資の中でも、手間をかけずにできるという特徴があります。
購入した金は、購入した会社に預ける形をとるため、自分で金を保管したり、保管する手間やコストがかかることもありません。
金を現物で購入した場合には、それを保管する必要が出てくるでしょう。
自宅で保管していれば、空き巣被害にあった時などにはすべて持ち去られてしまい、保管にも気を使います。自分で金を購入したんだという実感を得たいのであれば、手元に置いておくのもよいかもしれませんが、保管するためには場所も必要です。
純金積立は一度始めれば自動的に積み立てられていくシステムとなっているため、手間や時間をかけずに行うことができるのは、忙しい現代人にとってはうれしい魅力といえるでしょう。
本業が忙しい人でも、手軽に始められる投資方法の一つと言えます。
●積立にするとコストを抑えられる
また純金積立は1000円単位からの積み立てが可能となっています。
契約した場合には、毎月決まった金額が口座から引き落とされていくことになりますが、その分だけ金を購入していくスタイルとなります。
取り扱っている業者のほとんどが、最低積立価格を1000円から3000円程度に設定しています。
このように1000円単位で積立額を設定することができるので、比較的気軽に始められるといえるでしょう。
最初に設定した金額が少なければ、その後に増額させていくこともできます。
このような特徴のある純金積立ですが、様々なメリットがあります。
まず第一に延べ棒を購入するタイプの投資と比べると、少額から投資が可能であるということです。
金の延べ棒を購入するとなった場合には、500gから1kg程度から購入するのが一般的な方法となっています。
しかしこの方法をとるとなった場合には、金1キロは約500万円近くにもなり、半分の500gでも250万円ほどの大金が必要となります。
それ以下の大きさで買いたいと思っても、一般に流通しているサイズではないので、加工するための費用が余計にかかってしまうことでしょう。
それに比べ純金積立であれば、1000円単位から購入することができるので少額での投資が可能です。
そしてコストを抑えられることもメリットの一つと言えるでしょう。
現物を購入した場合には保管料がかかってしまいますが、積み立ての場合には管理保管料もかかりません。
積立金額を月に1万円に設定したとしても、1年間の総額は12万円です。
そのほかの株式投資やFXなどの投資方法の場合には、初期費用として数十万円程度が必要になることがほとんどです。
このようなことから、比較的始めやすい投資方法の一つと言えます。
そして続けるほど平均購入コストが低くなることもメリットです。
●金の購入価格を平均化できることでリスクを抑えることが出来る
金の価格は毎日変動が見られますが、できるだけ低い時に購入する必要があります。
しかし初心者はもちろんのこと、プロであってもその価格を確実に予想することは不可能です。
毎月一定額を購入し続ける積み立て方法の場合には、金の価格が下落しているときには多めに購入することになり、価格が上昇中には少なめに購入することになります。
多少の価格のブレがあったとしても、購入価格を平均化できるということになります。
短期間の売買では、購入価格を平均化することは難しいかもしれませんが、長期間続けていくことにより、取得するためにかかる費用を抑えることにつながります。
そして毎月継続して積み立てていけば、金の現物と交換することも可能です。
金の延べ棒だけではなく、金貨やジュエリーなど、そのほかのものと交換することもできます。
解約して現金化することもでき、金の延べ棒を購入した場合には、最初から決まった大きさのものしか購入できませんが、後から交換する形を選ぶことができるのが大きなメリットです。
純金積立が向いている人としては、やはり投資初心者があげられます。
少額から投資が可能であり、また金への投資は価値がゼロにならないという点からリスクも比較的抑えられるでしょう。
経験がない初心者にとっては気軽に取り入れやすく向いているといえます。
また金の投資に興味があるけれども現物を購入するほどまとまったお金がないという人にも向いているといえるでしょう。
そのほかにも少額で投資をしたい人や、分散投資でリスクを回避したい人からも比較的選ばれやすくなっています。